「まとう」の意味を考える
横浜市青葉区市が尾にある生活クラブデポの上、くらしてらすで「まとう」を観ました。
日本学校に通う友美と朝鮮学校に通う智絵。ひょんなことから知り合い仲良くなります。日頃から友美はチマチョゴリが可愛いと思い文化祭で仮装するために貸して欲しいと言います。しかし智絵は渋ってなかなか貸してくれません。ところがある日、チマチョゴリをまとうことで思わぬ事件に遭遇してしまう。チマチョゴリをまとうことで見えてきたのは、世の中の偏見や差別だけではなかった。隠されていた生い立ち・・・ふたりのアイデンティティーが浮き彫りにされていく。
ゲストに映画監督の朴英二さんを迎えてみんなで「まとう」の意味を考えました。
この映画を観て私の気持ちは、、、ということで
驚いた、面白い、可哀想、くだらない、腹がたつ、わけがわからない、仕方がない、心配だ、自分には関係ない、わくわくする、ずるい、悲しい、こわい、くやしい、うれしい
の中から3つ選んでどうしてそう思ったのか、グループで話しあいました。
智絵はアイデンティティーを守るためにチマチョゴリをまとっているのではないか、、、監督は立派な朝鮮人として自らを獲得するために堂々と生きなさいと言われ育ったそうです。
悲しいことにこの国では差別があります。そして今現在もしっかり税金を納めているにも関わらず、朝鮮学校への補助金が中断され、高校無償化、幼保無償化、コロナ補助金の対象外など、不当な差別が続いています。差別や偏見で、朝鮮学校の子どもたちが教育を受ける権利が守られていないことは残念でなりません。
私たちは違いを認めたり、知ろうする努力、理解しようとする努力をする必要があります。お互いを知ることで差別がなくなるはずです。オモニのキムチやそうめんを購入することで支援するだけでなく交流会にも参加して理解を深めていこうと思います。