日本語支援センター「スマイル」見学

大和市では2018年4月、海外から来日した日本語指導が必要な児童生徒への支援のため、「やまとプレクラス」を開設し、この7年で100名を超える生徒がプレクラスを修了しています。2025年4月より児童生徒およひ保護者への支援の一層の充実を図るため、渋谷小学校内に日本語支援センター「スマイル」を開設するとともに「やまとプレクラス」も渋谷小学校に移転しました。

4月21日日本語支援センター「スマイル」に見学に行かせていきました。
この日は筆箱に文房具が「ある・ない」がテーマでした。
〇〇さん、消しゴムある?
「ある」と答えると
「消しゴム貸して?」
「いいよ」
「ありがとう」
「どういたしまして」
というやりとりの練習でした。その後消しゴムを他の文房具に変えて練習。
そのあとは先生や見学者に鉛筆や三角定規やノリなど文房具を持ってもらい、「00持ってる?」と実践的に使えるように繰り返し何度も
練習できるカリキュラムになっていました。

指導カリキュラムは発達段階を考慮し、小学校低学年用と小学校中学年以上に分けて編成。午前8時50分から11時30分まで1時間目から3時間目まで原則20日間通います。

日本語が話せない生徒がほとんどだそうですが、みんなの前で自己紹介ができたり実践的に貸し借りを繰り返し学ぶ生徒の真剣な取り組みに関心させられました。メガネなど個人的なものだったらダメと言ってもいいんだよと断ることも教えていました。また保健室に行ったときに身体のどこが痛いか、どのように痛いか言えるように、学校へお休みの連絡ができるようになど学校に通うようになって困らないよう実践的に使える日本語を教えているとのことでした。

プレクラス終了後は「指導計画検討会」を開催し、児童の日本語サポート体制について協議していくそうです。また日本語指導巡回教員が一定期間学校を訪問し、日本語指導等に関わる指導助言を行います。必要があれば外国人児童生徒教育相談員(母語支援員)を派遣し、母語による生活・学習支援もするそうです。

1人ひとり学習の習得状況は変わると思いますのでその子にあわせた指導がされ、この国で学ぶことに支障がないよう支援していただけるよう取り組みに期待します。