核兵器禁止活動を若者の実践に学ぶ

総会の後、KNOW NUKES TOKYOU 共同代表 高橋悠太さんを招いて「核兵器禁止活動を若者の実践に学ぶ」学習会が開催されました。

世界の核は1980年をピークに70,000発、90年の冷戦が終結して減ってきているものの2010年以降も5000発しか減っていません。
2017年7月7日、核兵器禁止条約が採択され、持つこと、使うこと、運びこむこと全てが禁止になりました。この条約がきっかけでどれくらいの核が打たれたら打ち返さなければならないのか、打たれた時の身になって考えるようになりました。被爆国である私たちは打たれた時の苦しみを一番身にしみてわかる国として核兵器の禁止を訴えていく必要があります。

高橋さんは以下の3つにヒントがあると考えてます。
・核の脅しによる平和を疑う
・核を語る顔ぶれを変える
・全ての変化は身近な地域から

今まで核は男性中心の社会で語られてきました。2016年国連会議におけるジェンダーバランスは9割が男性で核保有国の人が占めています。子どもた女性が放射線の被害を受けやすいと言われていますが痛みがわかる女性議員をもっと増やしていかなければなりません。

マーシャル諸島にあるエニウェトク環礁は、44回の核実験が実施され爆発規模の総量は約3万2千キロトン、広島原爆(16キロトン)の約2千発分に上ります。今までは若い世代が核の議論に参画できていませんでしたが太平洋などの核実験被害地域の若者が会議に参加しはじめています。
私たちの未来は私たちが守っていかなければならないと若者が立ち上がり始めています。先行世代の決定によってツケを払わせられるのは若い世代だ。私たちの社会は私たちの手でつくっていかなければという言葉がとても印象的でした。核を語る顔ぶれをどんどん変えていく必要があります。

大和市には厚木基地があり、公園や学校の上空を戦闘機やオスプレイが飛び授業中先生の声や生徒の声が聞こえなかったり、飛行機の部品など落下の事故も起きていていつも危険と隣り合わせです。また厚木基地内で米軍軍用機の格納庫において、有害なPFOSを含む泡消火剤の放出事故があり基地内の調整池だけでなく引地川からも汚染水が流出されています。米軍基地に情報の開示を請求してもうやむやにされています。
私たちは沖縄につぐ第2の基地県として軍事によらない市民生活の安全保障を訴えていかなければなりません。身近な問題として考え市民とともに平和について発信していきます。

大和市民会議の布瀬めぐみ議員と川崎宮前区の渡辺あつ子さんをパネラーに迎えて高橋さんと話しあいました