命の水~映し出された沖縄の50年〜
6月24日に大和市生涯学習センター601講習室(シリウス)で「命の水(ぬちぬみじ)映しだされた沖縄の50年〜」の上映会とトークイベントが行われました。
最近「有機フッ素化合物PFASと」いう言葉をよく耳にするようになりました。沖縄では45万人の飲料水に有害物質が混入していることがわかり、汚染源をたどると沖縄の嘉手納基地の存在が関係していることがわかってきました。沖縄から島袋さんをお招きして沖縄の現状と今後の取り組みをお聞きすると共に、パネリストとして石郷岡忠男さん(厚木基地爆音防止期成同盟委員長)から厚木基地の流出問題と蓼川の状況、国兼久子さんから引地川の現場を、長瀬みささんからは座間市の地下水に影響している現状をお聞きしました。
有機フッ素化合物は焦げつかないフライパン、ハンバーガーの包装、水を弾く衣類や靴、コンシーラやファンデーションなど身近なものに使われています。
有機フッ素化合物の健康への影響は肝臓癌、精巣癌、肝疾患、甲状腺疾患、高コレステロール血しょう、低出生体重、ワクチン接種効果の低減、乳腺発育不全などがあげられています。
PFASが流出する主な原因としては漏出事故や離発着の消火訓練、建物の誤作動などで大量の泡消火剤が地下に浸透し、地下に浸透して川の中に潜り込み川へと影響を及ぼしています。PFASは分解されないので蓄積されてずっと残り、雨が降るたび地下水を汚染していきます。
厚木基地からも同じように泡消火剤が放出された問題で基地内を流れる蓼川(綾瀬市)や引地川(大和市)からもPFAS検出されています。また座間市の地下水からも検出されていますが米軍は関与を認めていません。子どもたちも引地川で川遊びをしたり環境にも影響が出てきます。地域の方々と共にPFASの因果関係や土壌汚染の実態を調査していきます。