大阪府堺市ー保育士確保対策とシングルマザー支援事業から学ぶ

厚生常任委員会 視察報告 10月18(水)〜20日(金)
10月18日(水)大阪市堺市

⚫️保育士確保対策
取組み内容:
・求人情報や施設情報が一元的に検索できる「さかい保育人材ポータルサイト」はLINE公式アカウ ントを活用して求職者向けの情報を随時配信し、求職者登録者数の増加に繋げる。募集している園 をマッピグで見える化して探しやすい、分かりやすい工夫

・「保育士等就職支援コーディネート事業」による就職斡旋の活性化コーディネーターは元園長が担 当し、休職者から勤務日数や時間や要望など求職者の求めていることを聞き取りしマッチングさせ ている

・さかいプレ保育士事業
資格を持っていない人や学生に向けた体験コースと資格を持っているが働いていない、もしくは少 しの間現場から離れている潜在保育士に現場で実践してもらうことによって働くことの楽しさを 実感してもらう。半日体験を1〜2回してもらい就職に向けたアドバイスを園からしてもらう

・保育士受験講座の費用負担

感想:LINEアカウントはわかりやすく多くの人が利用している為、素晴らしい事業だと思うが開発と運用に700万かかっているので大和市でも取り入れは難しそう。
しかし元園長など現場を知って人がコーデイネーターとなりマッチングは、求人する側も安心して働くことができるのでいい取り組みだと思う。またプレ保育士事業においては保育士不足の解決策として学ぶべきところがあると思う。今後新たに保育士になろうと考えている人に補助金を出していくことは、保育士を確保していくという点で取り入れてもいい課題だと思う。

⚫️SNSやAIを活用したシングルマザー等就業支援事業

取り組み:
・子育て家庭の中でも困窮状態であることが多いひとり親家庭への支援を重点化し、経済的な自立 につながる支援の強化に向けて検討・実施。父子家庭に比べて1/2が非正規。シングルマザーの 4割が転職・就職したいという就業以降がある。

・シングルマザーは時間がないのでスキマ時間を活用しスマートフォンで求職活動ができるように  SNSとAIを活用した就業支援を実施。相談から就職・定着までを一貫して支援。就職相談は朝 6時〜深夜1時まで1時間、土日祝も相談可能(予約制)。相談方法はチャット、電話、ビデを通 話から選択できる国家資格を持つキャリアカウンセラーが相談対応

・AIマッチング
簡単な10個の質問に答えるとAIが求人方法をマッチング。LINEに表示されている「AIマッチン グ」のボタンを押すと1日3件、具体的な求人を紹介。LINEから仕事紹介の申し込みが可能。

・仕事紹介は仕事紹介の登録→相談日時予約→面談
履歴書作成や面接のアドバイス

感想:
働くお母さんにスキマ時間に求職ができるのは有効なシステムだと思いましたが、元々のライン  に機能に加えて独自の仕組みを加えて開発費は1600万円ほどでした。
シングルマザーの方にとっては深夜まで相談に乗ってくれるとは有難いことだと思います。
20代30代は子育てとの両立、年齢が上がるにつれ新しい仕事への不安や年齢制限が課題だ う が、この課題は全国どこも同じだと思う。柔軟な対応をしてくれる企業への加配などが必要なので はないかと思う。