大和に来ていた台湾少年工

 
平和を見つめるパネル展•大和に来ていた台湾少年工〜私たちは忘れない台湾の少年たちのまなざしを〜がシリウスで8月10日〜16日まで開催されました。
 太平洋戦争末期、高座海軍工廠(座間市、大和市、海老名市綾瀬市の4市にまたがる広大な土地)で台湾少年工が戦闘機「雷電」の製造に従事していました。
 台湾全土で募集され選抜試験を経て合格した優秀な若者8000人が集められました。働きながら勉強が出来、衣食住が保証され給料も貰えて工業学校卒業の資格と技士の資格が取れるという好条件に魅力を感じ、働きながら身をたてようと親の承諾を得て応募しています。わずか13歳から15歳のまだ幼さの残る少年たちですが海軍式の教育をうけ、朝は5時起きで昼間はタガネにハンマー打ちをしたり、鋲打ち等の作業をしました。食事も保証されているとはいえ食料難で芋や豆入りのご飯で虫が入っているような食事でも食べないよりはましと虫を避けながら食べいつもお腹を空かせていたそうです。そして帰路の途中に空襲にあい6名の台湾少年工の方が犠牲になってしまいました。
 このような戦争は2度と起こしてはなりません。私たちは毎日当たり前のように過ごしていますが、学校へ行って学ぶことも、灯りを灯し食卓を囲み美味しいものを食べることができるこのような日常がなくなってしまいます。私たちの子どもや孫が戦争の犠牲者なって欲しくありません。大和市は「平和都市宣言」をしています。

「平和都市宣言」全文
世界の恒久平和は、人類共通の願いである。しかるに、地球上では依然として武力紛争が絶え間なく続き、際限のない軍備拡大は核軍備の増強をも招来し、人類の生存に深刻な脅威を与えている。
大和和市は、常にわが国の国是である「持たず、造らず、持ち込ませず」の非核三原則が厳正に遵守されることを願い、全ての国の核兵器の廃絶と軍縮を全世界に強く訴えるとともに、人類の永遠の平和を希求し、真の恒久平和を実現するため、ここに平和都市となることを宣言する。 昭和60年9月19日制定

平和都市宣言をしている大和市から平和のメッセージをもっと発信いくべきです。そして二度と核兵器が使われることがないよう、核兵器の廃絶に向けて私たち市民ももっと声をあげていく必要があります。


平和の木へ市民からたくさんのメッセージが集まりました

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