愛知県豊田市「重層的支援体制推進事業・包括的な支援体制の構築」を学ぶ
豊田市では「一人ひとりの「安心な暮らし」と「生きがい」、「つながりあえる地域」を共に作り、幸せを感じられる社会」を地域共生社会としています。
全国各地から来た方と昔からの豊田市民の共生を考え、昭和40年ごろから一貫して「ふれあい豊かな地域づくり」を進めてきたそうです。平成の市町村大合併により市域が広域化したこともあり、様々な地域課題に対して地域が自ら考え実行することのできる仕組みとして「地域自治システム」を構築。こうしたまちづくりの動きと、「超高齢化社会への適応」として保険・福祉・医療の取り組みを重ね合わせ、豊田という街の良さを活かす形で地域強制の取り組みを進めています。
重層的支援体制整備事業とは、住民の複合・複雑化した支援ニーズに対応する包括的な視線態勢を整備するため①相談支援(包括的相談支援事業、他機関協働事業、アウトリーチ等を通じた継続的支援事業)、②参加支援、③地域づくりをl一体的に実施する事業です。
豊田市では「重層的支援体制推進事業」として2つの特徴としてあげています
1特定の所属・機関のみで相談支援の3事業を実施するのではなく、多様な所属・機関がこれらの事業の主体を担っていること
2民間事業者等の任意の集まりとして「とよた多世代参加支援プロジェクト」を設けて既存で地域にはない新たなメニューを創出する取り組みを進めていること
⚫️包括的相談支援事業
自所属の対象ではない相談内容であっても適切に聞き取り対応できる機関に繋ぐ
⚫️多機関協働事業
寄り添い支援課に加え高齢福祉課、障がい福祉課、生活福祉課、子ども若者政策課、子ども家庭課、保育課、保健支援課、パルクとよたの計9者に拡大し、それぞれが支援機関を巻き込んだ支援を実施できるようにする。各課が他機関調整推進員にする。寄り添い支援課は他機関調整管理者とし、多機関協働事業者の相談先やとりまとめを行う。
⚫️参加型支援事業
地域サロンやお助け隊・交流館自主グループ・子ども食堂など既存の支援がない場合は「とよた多世代参加プロジェクト」に依頼し新たな支援メニューを創出する
⚫️地域づくり事業
社協cswが中心となり、各事業実施者と違憲交換し地域介護予防活動支援事業、生活支援体制整備事業、地域活動支援センター事業、地域子育て支援拠点事業、生活困窮者支援等のための地域づくり事業の5事業の参加者交流を図る
縦組織になりがちなところを寄り添い支援課をはじめ地域のみんなで話しあい多機関、地域を巻き込んで市民の多様化・複雑化した課題に取り組む豊田市の仕組みづくりは素晴らしいと感じました。大和市でも多様化する課題解決のために提案していきます。