3月議会一般質問「市の施設の利活用について」

中項目1:市内の歴史施設の活用について
 1点目、市の歴史施設の活用についてお伺いします。
大和市には、つる舞の里歴史資料館、郷土民家園、下鶴間ふるさと館の歴史施設があります。
これらの施設には、大和市の歴史を伝えるうえで大切な施設でありますが、来場者が少なく、十分に活用されていないように思います。

つる舞の里歴史資料館はつきみ野駅から徒歩7分と駅から少し離れた場所にああります。ひな祭りの時期には雛人形を展示していて毎年これを楽しみに来場する方もいるのですが、普段は閑散としています。つきみ野地区に住む方々から「つる舞の歴史資料館」をもっと活用してほしいという声があがっています。

つる舞の里歴史資料館がある場所は、地域住民の居場所としての立地条件も良いと考えており、カフェなどを併設すれば、憩いの場となるのではないか。
特に高齢者の方が駅までの距離を長く感じている人には、一休みできる場になるので、とても良いと思う。
また、つる舞の里歴史資料館は、茶色い板塀で覆われており、施設の中に入りづらい雰囲気となっています。
施設の空きスペースにテーブルや椅子を置き、休憩できることやトイレの利用ができる
 ことが表示されていれば、入りやすくなり、もっと利用されると思います。

下鶴間ふるさと館や郷土民家園においては、野菜を売ったり、マルシェやフリマの開催、子どもたちのためのイベント企画や自治会の交流の場などいろいろな活用ができると思うがいかがでしょうか?

市長答弁
文化財は、地域の風土や生活と密接に関わって継承されてきたものであり、まちの個性を表わす原点であるとともに、土地の歴史・文化を理解するために欠くことのできない財産と言える。
こうした大切な財産を次の世代に引き継いでいくためには、保護・保存に留めず、積極的な活用を通じて、多くの市民に文化財の魅力を知っていただくことが重要と考えている。
現在、市の文化財を紹介する歴史施設としては、つる舞の里歴史資料館、郷土民家園、下鶴間ふるさと館などがある。
つる舞の里歴史資料館に関するご提案については、施設内に貴重な文化財や歴史資料を多数保存しているため、カビや害虫の発生を防止する観点から、カフェの設置は困難であるが、館内での休憩やトイレの利用は可能なので、より市民に分かりやすい案内周知に努める。
郷土民家園と下鶴間ふるさと館については、園庭も広いことから、議員ご提案の地場野菜の直売や地域住民によるマルシェなど、イベントの開催も可能と考えるので、古民家施設の積極的な活用方法の一つとして、検討を行っていく。
市内の歴史施設では、このほかにも、くつろげる椅子やテーブルの設置、キッチンカーの誘致、季節の行事・風物の展示など、様々な取り組みを実施することを予定しており、今後も、市民が気軽に立ち寄れる居場所となり、また、親しみの持てる施設となるよう、運営に力を入れていく。
さらに、郷土民家園や下鶴間ふるさと館といった古民家施設は、風情のある外観や環境を有していることから、フィルムコミッションなどにも積極的に協力し、その魅力を広く市内外へPRすることにも努める。

中項目2:だれでも広場の活用について
2点目だれでも広場の活用についてお伺いします。
だれでも広場は、かつて噴水があった場所を、市民がさまざまな用途で使用できるように整備し直した場所であると認識しております。
日頃の利用状況を見ますと、テーブルとイスが並べられ、そこで休憩したり、軽めの食事を摂ったりと、市役所の来庁者や近所のかたたちが思い思いに時間を過ごしているように見受けられます。
そうした利用も、もちろん、よいとは思いますが、せっかく整備しなおした施設ですので、もっと積極的な活用があってもよいように感じます。
最近の例としては、キッチンカーが来て職員や来庁者の利用でにぎわったり、農協のかたによる野菜の直売などを拝見いたしました。

私の知り合いには、趣味で小物やアクセサリーを作り、マルシェに出店したいという方々がおり、そうした方々からはだれでも広場は会場として活用できるのではないかという声も聴いています。

そこでお伺いします。
質問1. だれでも広場の過去の主な利用実績をお答えください。
質問2. 利用する際の要件についてお答えください。

総務部長質問1.2 一括答弁
だれでも広場の主な活用実績は、昨年9月に本市と災害協定を締結したキッチンカー団体の協力を得て、産業活性課が試験的に実施した出店販売、農政課が実施している農産物の品評会や地元農産物の即売会などがある。
だれでも広場は、市制50周年を契機として、平成20年度に老朽化していた噴水広場を改修し、個人であっても団体であっても利用ができる広場として整備したものです。
利用にあたっては、大和市庁舎管理規則に基づき、利用規約を定めており、政治、宗教および営利行為に関する活動や騒音を出す行為、公序良俗に反する恐れがある場合などについては、お断りすることとしています。
そのため、販売等の行為を行う際、開催目的が営利行為でないことが求められ、本市の事業の一環として行われる場合など、公益性が確保されれば、許可をしています。

質問3. 市が主体となって、だれでも広場でマルシェを開催してはどうかと考えますが、所見をお答えください。

文化スポーツ部部長答弁
さまざまな小物などを販売するマルシェは、全国各地で開催される非常に人気のあるイベントであり、本市においても、にぎわいづくりの手段として有効だと考えております。
だれでも広場での開催は、会場としては手狭であることや、人の流れが少ないなどの課題があり、現時点では難しい状況でございますが、今後、だれでも広場でのイベントを検討する際には、参考にさせていただきたいと考えております。

要望
ご答弁ありがとうございました。
つる舞の里歴史資料館は貴重な文化財や歴史資料を多数保存しているため、カビや害虫の発生を防止する観点から、カフェの設置は困難であることがわかりましたが、館内にもテーブルや椅子を置くなどお休憩しやすい雰囲気作りをしていただけたらと思います。トイレの利用等ができることをもっとわかりやすく表示したり、熱中症対策としてひと涼みスポットにもなっているので市役所1階にあるような水のサーバーを置いていただけたらいいなと思います。
また野菜の移動販売が来ると高齢者の買い物支援につながると思います。
移動図書館も来てくれたらいいのにといった声もあります。
予算はかかりますが資料館の塀をもっと低くすれば、さらに施設に入りやすくなると思います。また子ども110番の看板をつければ、いざという時子どもも駆け込める場所になりますし、子どもも入りやすくなると思います。

下鶴間ふるさと館や郷土民家園においては、子どものための企画や自治会の交流の場としても積極的に使っていただけたらと思います。また味噌作りや竹細工・染め物など建屋を活かして伝統工芸品などのワークショップなど市民が参加しやすい企画や工夫をお願い致します。

だれでも広場は利用規約に則り、営利行為ではなく市の事業の一環であるなど公益性が保たれれば使用できるとのことでした。以前は保護犬や保護猫の譲渡会やいらない家具などの譲渡会もしていたことがあると聞いています。
今後は子どものための楽しい夜店をNPOや子どもの団体が企画できたり、NPO団体が働く人や担い手を探すための説明会を開催することができたらいいと思います。せっかくお金をかけて整備した場所なのでだれでも広場のが活用がもっと広がるといいと思います。市の施設が利活用されることに期待いたします。