新年度当初予算案が否決

2025年度の一般会計当初予算案(944億3300万)について24日の本会議にて反対多数で否決となりました。
3月議会は予算を審議する議会でした。市の予算が厳しい為全事業に対して事業精査が行われた結果60以上の事業が精査され子どもの事業や福祉の事業、文化的事業が削減されました。
特に、子ども食堂事業の予算削減、学校給食の放射能測定の中止、小学校・中学校新聞配架の縮小とスーパーバイザーの廃止、メガネや学用品等の就学援助の縮小、中学校の英語や数学の少人数制の指導の廃止といった子どもに対する多くの予算が削減されていることは問題です。

そんな中、新しく「放課後児童クラブ事業中の放課後児童スポーツ活動(以下エンジョイスポーツ)事業を行うことが盛り込まれました。地域で活動するスポーツ協会に協力を依頼し、月に2回程度の平日の1時間、運動場で何らかのスポーツ(野球やサッカーなど)を行います。放課後児童クラブの子どもも教育委員会が実施している放課後ひろばの児童も参加できる為、全児童が参加できる仕組みです。しかし「放課後児童クラブ」の事業に託されており放課後児童クラブの支援員が関わっていくこととなります。
地域のスポーツ団体から5人以上指導に来てもらい、1回1万円の報酬が支払われます。委員会の中で5人とする根拠を聞くと低学年に2人、高学年に2人、全体を見る人が1人ということでした。北部の人数が多いところでその人数で指導だけで手一杯ではないか?見守りができるのか聞いたところ臨機応変対応するといっていますが、細かく考えられていません。。学校への調整はできているとのことでしたが、放課後児童クラブの事業なのに放課後児童クラブの支援員たちの意見が何も聞き取りできていないことも問題であると思います。また19校一斉に開催するといっていますが北部と南部では人数もかなり違い課題が違うと考えられます。様々なことが想定して準備が必要なはずであり、まずはパイロット校で試してから課題を解決し、必要な人員を配置するなど体制を整えるべきであると思います。厚生常任委員会の中で様々な質問がなされましたが、子どもたちの安全が担保されるのか払拭することはできず、審議した結果予算は不採択となりました。

その後24日の本会議で予算審議される際に、自民党によって4つの事業に対し削減または廃止を求める修正動議が提案されました。修正案は「放課後スポーツ活動指導員」の謝礼や「うまいもの市」の委託料、市民参加の歌謡イベンどの開催経費、海外外友好都市等交流事業の1つ厚木基地内のプールで小中学生が体験するSUP事業と4つの事業に対し削減または廃止を求めるものとなっています。

予算に賛成すればエンジョイスポーツが全校で実施される可能性があり、児童の安全確保の観点から問題が大きい、予算に反対すれば、暫定予算の編成など行政負担、更には市民生活へ大きく影響することに繋がります。市民の生活を最優先に考え、この修正動議に賛成、予算原案には反対としました。

しかし残念ながら、この修正動議は賛成少数で否決されたため、修正が加わらない元の予算案に対する採決が行われ、反対多数で否決されました。

否決されたままだと、4月からの予算が執行できず、4月からの行政運営に大きな影響が出ることとなり、市民生活に影響を及ぼします。

今後は「暫定予算:本予算が成立するまでの間必要な支出ができるようにしていく、いわゆるつなぎ予算」、「骨格予算:政策的な判断が難しい場合に義務的な経費を中心に編成した予算、選挙前などに組まれることもある」、「専決処分:議会の議決なしで市長が予算を決定する」、いづれかの方法をとり、市民生活への影響が最小限になるよう取り組んでいくと思います。4月のからの予算がどうなるのか最後までしっかりと審議していきます。