大和市の一時保育の現状と課題
私は保育園の一時保育の現場で働いていますが、産前産後や入院や通院などで保育が必要な時や実家が遠くて頼ることができないお母さんにとって一時保育は大切な場であると強く感じています。
大和市は保育所等施設数が2014年は18施設だったところ2022年には86施設となり7年間保育園待機児童ゼロになっています。保育園が増え待機児童はゼロになりましたが保育園での一時保育利用は進んでいません。一時保育には、入退院、通院または出産時などに利用できる緊急的一時預かりと、就労や就学などの場合に利用できる非定型的一時預かりの2種類あります。緊急的一時預かりは1時間300円から1000円と料金はまちまちで、非定型的一時預かりは4時間まで4000円8時間まで8000円と料金が高くて使いづらいのでもっと料金を下げて欲しいというニーズがあります。今後は市内で統一料金になるよう、働きかけていきます。
保育園の一時預かりの利点は、家の様子がわかり家庭の課題等が見えてくるので寄り添った保育ができます。引っ越してきたばかりで相談する相手もいなく妻が産後うつになってしまった、双子の育児で大変なのに兄弟が生まれ疲れきってしまっている、育児の大変さで子供に当たってしまうことがあるなどお母さんから直接相談を受けることもあり、育児ノイローゼや虐待の予防になっています。子育てに悩んだり課題を抱えるお母さんが気軽に相談できる窓口を増やしたり、利用しやすい場所に子育て支援拠点を充実させることが必要です。
また高齢者と子どもが一緒に過ごせる場所があったらいいのにという声もあります。年齢や国籍を問わず交流できる居場所を増やし、地域で支えあう仕組みづくりを提案していきます。