「知っていますか?ふくしまの今」

5月26日、桜ヶ丘学習センターでWE21の総会が行われました。

総会に出るにあたってWE21大和について調べました。特定非営利活動法人WE21ジャパン大和は、 地域の皆様からの物品寄付やお買い物、ボランテイアの参加で チャリティショップ「WEショップ」を運営し、リユース・リサイクルを推進する活動を進めています。
「WE」とはWomen’s Empowermentの略で、「女性が力をつける」という意味です。「21」は21世紀という意味があり、「21世紀に生きる日本の人びとが、アジアに生きる人びとと連帯しながら平和を築いていきたい」という思いが込められています。
現在、神奈川県を中心に、36地域のNPO法人が運営している55の「WEショップ」が、WE21ジャパン・グループとして連携して活動しているうちの一つです。

アジアの女性たちの生活向上に寄付することを目的として、フェアトレード品を取り扱ったり、海外NGO・国内NGOのプロジェクトに支援したり、世界の貧困撲滅デーに向けた取り組み、3・11を忘れないキャンペーンやレインボーキャンペーンなど2022年度の活動報告、決算報告、2023年事業計画、予算が報告されメンバーによって可決されました。

第2部として「知っていますか?ふくしまの今」をテーマに認定NPO法人いわき放射能市民測定室たらちねの理事木村亜衣さんを講師に迎えてWE講座が行われました。「たらちね」は放射能測定、クリニック、甲状腺検診プロジェクト、保養プロジェクト、心のケアと大きく5つの事業を行なっています。

受診者の方は年に1回甲状腺検診をすることで安心して生活できる、たらちねの甲状腺検診をもっと早く知っていればよかった、震災の1ヶ月前に出産してどうしていいかわからなかったけど甲状腺検診をやってもらえて安心したという声がああります。震災の時に生まれた子どもたちも思春期を迎えますが子どものたちの成長とともに吹き出してくる問題と直面しながら日々活動をしているそうです。事故が起きた時だけが被災でなく問題は起き続け被災は連続しているといいます。

大熊町や双葉町などの帰還の基準は「20ミリシーベルト/年以下であればいい」という緊急の値ですが20ミリシーベルト/年は原発敷地内の作業員でも白血病の労災認定をされたケースのある放射線了解です。平常時は1ミリシーベルト/年、緊急時は20ミリシーベルト/年。原発事故の緊急事態宣言が解かれていない福島ではダブルスタンダードが常に両輪で走り、子どもたちを帰還させるために「20ミリシーベルト/年でも、いた仕方なし」の判断でことが運ばれています。
またトリチウムと放射性単層14を含む64核種が含まれる高濃度の汚染水を海水で薄めて流そうという汚染水の放出問題もあります。
東電のシュミレーションでは、海水で薄めた汚染水は北上して仙台湾の沿岸に沿って丸く流れたあと、親潮の流れに沿って福島県、茨城県の沿岸を南下し千葉県の房総沿岸まで到達すると言われています。汚染水は海水で薄めても流す総量は変わりません。25メートルプール110杯分の汚染水を毎日30年以上流し続ける計画です。福島県と近隣の地域の子どもたちに「福島県と近隣の海域で採れた魚を給食で出す」食育教育を開始することが決定したそうです。原発事故以後、福島県の母親たちはこのようことに心を割かれ心底消耗しているそうです。

木村さんの言葉で印象的だったのは震災から12年経った今も福島で暮らす人たちはみんな不安を抱えながら生活している。あの時子どもを外に出さなければよかった、あの時あの食べ物を食べさせなければよかったと後悔している。知識があればそういう行動しなかったのにという思いがあるからこうして活動して経験をお伝えしているという言葉でした。知識を持ちいざというときは身を守ることも大事だと思いました。遠くで起こっていることと思わず福島で暮らす人たちの気持ちに寄り添い私たちにも出来ることをしていかなければならないと思いました。福島の人たちの現状を知らせていくとともに脱原発に向けて再生可能なエネルギーへ転換の提案をしていきます。