放射能のことをもっと知ろう

 福島原発事故から12年。今年8月24日、福島第1原子力発電所に溜まる汚染水の海洋放出が始まりました。地元住民や漁業者が反対しても強行に推し進められています。今後30年にわたって放出され続けられます。
事故後の処理は進んでいるの?汚染水の海洋放出は本当に大丈夫なの?私たちの住んでいる神奈川への影響は?

9月30日、ポラリスにて放射能の問題に詳しい守田敏也さん(同志社大学社会的共通資本研究センターの客員フェローなどを経て現在はフリーライター)をお招きして「放射能学習会」が行われました。

 12年前のあの時、東日本は壊滅になるかもしれなかった。たまたま作業が遅延して残っていた水が偶然プールに流れ込んで干上がりが避けられました。偶然が色々重なって壊滅は避けられましたが大量の放射性物質が出てしまい広範囲な地域を被曝させてしまったし、今もメルトダウンした核燃料が熱と放射線を放ちながら大変な状況が続いています。

 ただちに健康への被害はないと言われていますが、被曝するとがんや白血病、白内障や心臓病、胃腸の病気など影響があると言われています。鼻血が多発的に出たり、胃腸がやられてお漏らしをしてしまったり、ブラブラ病と言われる「能力減退症」という症状や脳下垂体機能の低下症など様々な症状が出ています。

 事故の後、食品に含まれる放射性物質の量(基準値)を決めて他国に比べ厳しい条件ののもととて設定され基準値を超えるものはお店に出回らないように厳しく出回っています。しかし日本の値は平常時、海外の値は緊急時のものを表記しています。

 セシウムの表記はよくされていますが、同じ量でももっと体に悪いとされているストロンチウムのことはあまり知られていません、福島原発から海にたくさんのストロンチウムが流れ込んでいますが2017年に全国で27検体しか測定されていません。これでは海産物の安全性もほどんど証明されていないと言わざるおえないとされています。

私たちは内部被曝を防ぐためにも食の安全性について考え摂取しないように気をつけていく必要があります。また外部被曝からも身を守ために知識を得てなるべく避けて生活することが重要です。そして危険を伴う原発を稼働させてはならないと思います。仲間と共にエネルギー問題について考え行動していきます。